初めまして。
私は仙台高専に通っています。
今年はコロナの影響でオープンキャンパスや文化祭に参加できず、学校の様子がわからない中学生が多いと思います。
高専とはどんな学校か、どんな特徴があるのか、この記事を通してお伝えします。
皆さんの志望校選びの参考になれば幸いです。
目次
5年制の学校です。各高専の専門分野を中心に学びます。
・機械、材料
・電気、電子
・情報
・化学、生物
・建設、建築
・商船
等の分野があります。
卒業すると準学士の資格が得られます。
仙台高専は 広瀬キャンパスと名取キャンパスに分かれています。
広瀬は電気回路やプログラミング、無線、
名取では電気や材料、建築
について学びます。
メリット
就職が有利
就職率100%で、就職先も大手が多いです。
先生が面倒を見てくれるので、就活めんどい!って人にはおすすめです。
各校のパンフレットに載っていますが、トヨタやNEC、Panasonic、ANAなどもろもろ。
初任給は大卒よりも低くなりますが、昇給すれば変わらないようです。
オタクは優しい
オタクは、みんなそれぞれ好きなものが違うと理解しています。そのため互いにぶつかることがなく、穏やかな性格です。(変人ですが)
アイドルマスターやFGO、戦車、その他リズムゲームが多め
校則がゆるゆる
「学校に穴が開くのでハイヒールはやめてください。」以外の校則は見たことがありません。
青い頭、緑と灰色のグラデーションの頭…などなど色々見てきました。
制服が無いので、なんちゃって制服を着た女子がたまにいます。
制服がある高専もあります。
高専は5年生で、卒業後に進学することもできます。
その場合、大抵は大学3年生に編入することになります。例外は東大と京大で、単位が足りないため2年生に編入します。
普通に大学受験するよりも楽に入れます。
北海道大学と九州大学は推薦で入れますが、高専3,4年生の成績が学科5位以内じゃないと厳しいです。まあ、就職を目指す人達はあまり成績を気にせず勉強しない傾向があったので、普通に勉強すれば5位以内にはなれます。
仙台高専は東北大が多めですが、関東の方に行くと阪大を目指すらしいです。たまに、何故か教育学部や経済学部に編入する人もいます。
何校でも受験できるので、旧帝大を本命にして、滑り止めに千葉や筑波、専攻科を受けるケースが多いです。
学校での成績が重視されるので、課題をしっかりこなせる人は高専に入れば、ちょっと難しいかな?と思うレベルの学校も視野に入れられるようになりますよ。
編入に失敗しても、専攻科や目標よりランクを落とした大学に入って大学院を受験することができます。大学院の方が簡単なので、専攻科から東大や東北大の大学院に進む人が多いようです。学歴社会の日本で見られるのは主に最終学歴なので、チャンスが2回もある!ラッキー!
尖った才能を持つ人が多い
デザイン能力がプロ並みで、PhotoShopやillustratorも使って凄いプレゼン資料を作ってくる人がいます。クラスTシャツのレベルも高いです。
戦車好きは科学部で戦車を作っちゃいます。(ラジコン的な)
プログラミングが得意な人はプログラミング部でアプリを作ったり、プログラミングコンテストの全国大会に出たりしてました。
授業料が安い
授業料は年間約25万円です。
高校より高く、大学より安いのですが、塾代がかからないので全て含めると一番安いです。
塾に通うこともほぼ無いので、この他は通学費くらいになります。
私も旧帝大を受けましたが、塾には通いませんでした。(合格しました。自慢させてください笑)
東大を受験した人は塾に通っていたようですが、行かなくても大丈夫です。
図書室が充実している
図書室が広い、専門書が大量にある、ネットで貸し出し予約ができる、電子書籍が読める、ネットで論文が読める、司書さんがいる、自習スペースが広くてきれい、などなど
種類も豊富!
小説・図鑑・医学書・電気・プログラミング・美術・音楽・外国語(英仏中など)・スポーツ・就活・勉強(授業のある教科全て)・経済・TOEICやTOEFL公式問題集
TOEIC対策や受験体験談、論文検索セミナーなど、いろんなイベントも開催してくれます。至れり尽くせりです。
デメリット
青春が無い
女子が少ないので「高専病」にかかります。(wikiで調べてください)
名取の建築科は異常に女子が多いので、青春を送りたい男子は建築を目指すと良いと思います。
就職は工業系メインになる
就職先は主に工業系です。
先に述べた通り、経済学部や教育学部に進むこともできます。
しかし就職となると工業系以外には行けないと思っていた方が良いでしょう。
大学に行く予定は無い、且つ進みたい分野がまだ決まっていない、という人は普通高校に行ってください。
就活の際、大卒ならあまり学部で判断されるこことはありません。理系か文系か、くらいのくくりだと思います。その辺はご家族に聞いてみてください。
途中で退学すると高卒資格も貰えない
3年生を終えた時点で退学すると、大学受験資格はあっても高卒とは認定されません(うろ覚え)。
課題をちゃんとやらない人は留年するし、やっぱりこの専門分野は自分に合っていない、と思ってやめていく人も一定数は存在します。私の先輩に芸術系の大学にAO?で入学した人がいますが、こようにやりたいことが明確にしないないままやめていった人はもう一度高校に入り直さなければいけません。
出席日数が足りていて、課題さえやれば、どんなに成績が悪くても先生方の献身により卒業できます。
「留年する人がいるんだ…」と怖気ずく必要は全くありません。
※必要な出席日数ぴったりにしてやろう…!と目論んだ結果、台風で休校になり出席日数の分母が小さくなってしまい留年していましたので、マネしないでね。
教員は教員免許を持っていない
教員は博士です。高校教師ではありません。
専門分野についてとことん突き詰めた変人達が教えてくれるので、一つ質問すると何でも答えてくれます。最高の環境です。しかし、生徒に教えるための訓練を受けていないので教えるのがとても分かりにくい先生もいます。(大半の先生はわかりやすいです)
そういう時は先輩に聞きましょう。先輩も理解していないこともありますが、テストの乗り切り方は知っています。
まとめ
高専はとってもおすすめです。
高専に入ったら他の道に進めない…なんてことは無く、むしろ道が広がります。
最近は高専が評価されるようになってきました。ITへの注目度も高く、これからは高専の時代なんじゃないか?とも考えています。
オタク仲間を作りたい、専門分野を突き詰めたい、工学博士に教わりたい、エンジニアになりたい…のような夢を持っている人は是非高専へ!
高専が好きな私の視点で紹介しましたが、こんなとこ入るんじゃなかった…と思っている人もけっこういます。実は私も3年生まではそう思っていました。「かっつー(youtuber)」さんは私の先輩ですが、高専は合わなかったようです。そちらも是非ご参照ください。
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